放射線測定器(ガイガーカウンター)には誤差表示機能が付いているものがあります.
Polimasterシリーズや,GammaRAE/NeutronRAEなどで表示されます.
Polimaster PM1610 のマニュアルでは,誤差表示が15%以下になってから数値を読み取るように記載があります.
より正確な数値を知りたい場合,10%や5%で読み取りたいと思うかもしれません.
このページでは,放射線測定器の感度と,空間線量を設定すると,誤差がどのように小さくなっていくかをシミュレーションできます.
シミュレーションするたびに結果が変わるので,何度かシミュレーションしてみると誤差による数値の変動具合がわかります.
IEは動作が遅いため,Google Chrome か
Firefox での閲覧をお勧めします.
関連ツール:放射線測定器の感度について
関連ツール:放射線測定器(ガイガーカウンター)の一定誤差での測定値のぶれシミュレーション
関連ツール:放射線測定器(ガイガーカウンター)の一定測定時間での測定値のぶれシミュレーション
この条件のURL:https://mikage.to/radiation/info/info0008.html#0.1_100_1
誤差(%) | |
放射線検出回数(cps) | |
線量表示値(μSv/h) | |
放射線量(μSv/h) |
誤差 | 収束時間 | 線量表示値 | 放射線量との差 | 実際の誤差 |
---|---|---|---|---|
50% | 0:10 | 0.240 | 0.140 | 140.0% |
40% | 0:16 | 0.263 | 0.163 | 162.5% |
30% | 0:47 | 0.153 | 0.053 | 53.2% |
25% | 1:02 | 0.155 | 0.055 | 54.8% |
20% | 2:16 | 0.115 | 0.015 | 14.7% |
15% | 4:18 | 0.105 | 0.005 | 4.7% |
10% | 時間内に収束せず | |||
7.5% | 時間内に収束せず | |||
5% | 時間内に収束せず | |||
2.5% | 時間内に収束せず | |||
1% | 時間内に収束せず |
放射性物質はランダムに崩壊し,放射線を出します.
このとき,放射線のカウントのされ方は,
ポアソン分布
になります.
ポアソン分布でカウントされるため,相対誤差は合計カウント数をNとしたとき,1 / √N になります.
1回カウントなら 1/√1=1(=±100%),
100回カウントしたら1/√100=0.1(=±10%),
10000回カウントしたら1/√10000=0.01(=±1%),のように,回数が100倍になる毎に誤差は1/10になります.