外出先からリモートで見る
自宅の PC で mImageViewer を起動したままにしておくと、外出先のスマートフォン・タブレット・ ノート PC のブラウザから、同じライブラリを開けます。画像も、漫画(ZIP / PDF)も、動画も、 手元の端末にコピーせずにそのまま見られます。読んだ位置や★は自宅 PC に記録されるので、 帰宅後は続きから読めます。
Tailscale とは
Tailscale は、自分の PC・スマートフォン・ タブレットを安全につなぐためのソフトです。それぞれの端末に入れて同じアカウントで サインインすると、その端末どうしだけで通信できる、自分専用のネットワークができます。
ルーターの設定を変えたり、インターネットに何かを公開したりする必要はありません。 このネットワークに入っている端末からだけ届きます。mImageViewer はこの仕組みに 「外とつなぐ部分」を任せていて、自分ではインターネットに出ません。
Windows・iOS・iPadOS・Android・macOS 向けのアプリがあり、 Tailscale のサイトから入手できます。 個人で数台をつなぐ範囲であれば、通常は無料のプランで足ります(詳しくは下の注記)。
誰が接続できるか
接続するには、次の 2 つが両方とも必要です。
- 同じ Tailscale ネットワークに参加している端末であること。 mImageViewer 自体はインターネットに直接出ません。自宅 PC の中だけで待ち受け、外への公開は Tailscale に任せます。Tailscale に参加していない端末からは、URL を知っていても届きません。
- PIN を知っていること。接続すると、自宅 PC で決めた PIN の入力を 求められます。何度も間違えると、しばらく受け付けなくなります。
このうち守りの中心は 1 つめです。Tailscale ネットワークに入れる端末を 自分のものだけに限ることで、そもそも届く相手を絞っています。PIN は、その内側で うっかり開かれないようにするための確認であって、PIN だけで守られているわけではありません。
裏を返すと、Tailscale 側で他の人の端末にこの PC への接続を許すと、その相手にも 届きます(端末を共有した場合や、届く範囲の設定を変えた場合)。実際に見られるのは 「この PC の Tailscale アドレスに接続できて、PIN を知っている人」までです。 mImageViewer 側では、それが自分の端末かどうかを見分けていません。
準備する
1 から順に進めてください。1 と 2 は Tailscale 側での作業で、 mImageViewer からは変更できません。ここを飛ばして 3 から始めると、 5 の「tailscale serve を設定する」まで来たところで止まり、 戻ってやり直すことになります。
- Tailscale を入れる。いちばん最初にこれをします。 Tailscale は mImageViewer とは別のソフトです。 自宅 PC と外出先で使う端末の両方に入れて、同じアカウントで サインインしてください。これで 2 台が同じネットワークに入ります。
- Tailscale の管理画面で HTTPS の証明書を有効にする。 これも先にやっておきます。5 で必要になりますが、mImageViewer 側からは 変更できません。有効になっていないと、5 の設定ボタンを押せません。 mImageViewer 側の設定は、ここまでが終わってからです。
- PIN を決める。ここからは自宅 PC の mImageViewer で、メニューの 設定 → リモート接続…を開いて進めます(このウィンドウでの操作はその場で 反映されます)。PIN: 未設定と表示されているときは 入力欄が開いています。6 文字以上で決めて「設定」を押してください。 外出先から接続するたびに入力するもので、そのとき自宅 PC の画面は見られないので、 覚えられるものにします。あとから「PIN を変更」で変えられます。
- 有効にする。「リモート接続を有効にする」を押します。 押した時点で待ち受けが始まります。しばらくすると接続先の URL と QR コードが 同じウィンドウに出ます。
- 外から HTTPS で開けるようにする。 tailscale serve: 未設定と出ている場合は、実行する内容と コマンドが表示されるので、「tailscale serve を設定する」を押してください。 mImageViewer が代わりに設定します。押すまでは何も変更しません。
すでに tailscale serve で別のものを公開している場合は、
置き換わることが表示されます。押す前に内容を確認してください。
/miv のようにパスを付けて公開している場合も、その URL は未対応だと
表示されます。設定ボタンを押して、パスなしで公開し直してください。
解除したいときは Tailscale 側で行います。
Tailscale 側の設定が足りないとき
次の 2 つは Tailscale の管理画面での設定です。mImageViewer からは変更できないので、 足りない場合はウィンドウに案内が出ます。
- HTTPS の証明書が有効になっていない。この状態では 「tailscale serve を設定する」を押せません。管理画面で有効にしたあと、 いったんリモート接続を無効にしてから、もう一度有効にしてください(上の注意)。
- 接続キーの有効期限が近い、または切れている。期限が切れると その PC が Tailscale ネットワークから外れ、外出先から接続できなくなります。 気付くのはたいてい外出先なので、期限が表示されているうちに、管理画面で期限をなくしておくと 安心です。
無料のプランは個人での利用を想定したものです。商用で使う場合など、利用できる条件は Tailscale 側で決まっており、変わることもあります。 Tailscale の料金ページと管理画面で、 ご自分の使い方に合うかを確認してください。mImageViewer 側からは判断できません。
接続する
設定 → リモート接続…のウィンドウに出ている QR コードを手元の端末で 読み取るか、同じウィンドウの URL を開いてください。PIN を入力すると一覧が表示されます。
一度 PIN を入力すると、その端末は既定で 90 日間記憶されます。借りた端末などでは、 PIN 入力画面の「この端末を記憶しない」を選んでください。 使い終わった端末では、リモート画面のメニューから「ログアウト」できます。
リモート画面の「端末の設定」にある先読み枚数は、その端末のブラウザだけに 保存されます。素早くページをめくると待たされる場合は増やせますが、大きすぎるとブラウザが 落ちることがあります。その場合は枚数を下げて開き直してください。それでも落ちる場合は、 同じ設定画面で画像の画質も下げてください。
ホーム画面にアプリとして登録する
ブラウザで開いたままでも使えますが、ホーム画面に登録しておくと、次からはアイコンを 押すだけで開けます。アドレスバーやタブが出ないぶん画面が広く使えて、ページをめくる操作に ブラウザ側の操作が混ざることもありません。登録されるアイコンの名前は mIV です。
登録する前に、QR コードの接続先と同じ https:// の URL で
開いていることを確かめてください。「準備する」の 3 番を済ませていないと
この URL になっておらず、Android では登録の項目そのものが出てきません。
iPhone / iPad の場合
Safari で開いた状態から操作します。
- 画面下(iPad では画面上)にある共有ボタン (四角から上向きの矢印が出ているマーク)を押します。
- 出てきた一覧を下へたどって、「ホーム画面に追加」を押します。
- 名前を確かめて、右上の「追加」を押します。
Android の場合
Chrome で開いた状態から操作します。
- 右上の⋮(メニュー)を押します。
- 「アプリをインストール」を押します。 この項目がないときは「ホーム画面に追加」を押します。
- 確認が出たら「インストール」を押します。
開いてすぐに画面の下へ案内が出ることもあります。その場合はそこからでも登録できます。
リモートでできること
画面はスマートフォンでの操作を前提に作ってあります。左右のタップでページ送り、 中央のタップで上下バーの表示切り替え、上へスワイプでメニュー、下へスワイプで一覧、 ピンチで拡大です。初回に操作の説明が表示され、あとからメニューの 「操作方法を見る」でも読み直せます。
| できること | 内容 |
|---|---|
| 一覧を見る | お気に入り / スマートフォルダ / 場所(読書履歴・レーティング・本棚・ブックマーク) |
| 探す | お気に入りの中にあるフォルダ・ZIP・PDF を名前で検索、タグから探す |
| 画像を見る | 全体フィット / 幅フィット / 原寸、拡大とパン |
| 漫画を読む | 見開き表示(右綴じ / 左綴じ、表紙あり)、ページ位置の指定 |
| 動画を見る | 自宅 PC 側で変換しながら配信します。画質を選べます |
| 音声を聴く | 動画と同じく、自宅 PC 側から配信します |
| アーカイブを開く | ZIP / PDF に加えて RAR / 7z / LZH。変換が要るものは確認してから変換します |
| 印を付ける | レーティング(★)、ブックマーク |
| 見え方を調整する | 明るさ・コントラスト・ガンマ・彩度・色温度・黒レベル・白レベル・中間調、自動補正、AI(拡大・ノイズ除去)、カラー化、ポストフィルタ、表示トリム |
| 続きを覚える | 読んだ位置が自宅 PC に記録されます |
レーティング・ブックマーク・読書位置・見開き設定・補正は、リモートで操作すると 自宅 PC 側に記録されます。帰宅後に mImageViewer を見ると反映されています。
自宅 PC で保存した補正は、リモートでもそのまま反映されて表示されます。ただし リモートから変更できるのは上の表にあるものだけです。シャープネスなど それ以外の補正は、表示には反映されますが、リモートからは変えられません。
ポストフィルタのうち標準(補間あり)・ニアレスト(補間なし)・シャープ拡大・ アニメ塗り拡大の 4 つは、自宅 PC の画面での拡大方法を決めるものです。 リモートでは拡大をブラウザが行うため、これらを選んでもリモートの表示は変わりません (選んだ内容は自宅 PC に記録されるので、自宅 PC の表示は変わります)。
動画の再生は、iPhone / iPad の Safari と、パソコンの Chrome・Edge・Firefox で 動作を確認しています。Android の Chrome も対応していますが、実機での確認は 済んでいません。
リモートではできないこと
- ファイルの操作:コピー・移動・削除・名前の変更はできません。 リモートからファイルが消えたり増えたりすることはありません。
- タグの付け外し:付いているタグから探すことはできますが、 リモートで付けたり外したりはできません。
- 画像の編集:消しゴム、補正レイヤー、隠蔽加工、テキスト注釈、 切り取り、エクスポートは使えません。表示のしかたを変える「表示トリム」は使えます。
- ネットワーク共有を共有名のまま開くこと:
\\server\shareのような場所は開けません。Windows でドライブ文字を 割り当てると、そのドライブから開けます。 - パスワード付きの 7z / LZH:開けません。パスワード付きの RAR は、 リモートでパスワードを入力すれば開けます。
- アニメーションの再生:アニメーション GIF・APNG・アニメーション WebP は、 動かずに 1 コマの静止画として表示されます。動画ファイルは再生できます。
- 複数の端末で同時に操作すること:操作できるのは常に 1 台です。 2 台目から操作すると、そちらへ操作が移ります。
リモート接続中の自宅 PC
リモートから操作している間、自宅 PC の mImageViewer には「リモート接続中」の表示が出て、 その PC 側での通常の操作は受け付けなくなります。同じライブラリを 2 か所から同時に動かして 食い違うのを防ぐためです。
自宅 PC 側の「切断する」を押せば、その場で操作を取り戻せます。 そのあとリモート側で何か操作すると、また向こうへ移ります。
使い終わったら
しばらく操作がないと、接続は自動的に切れます(再生中は切れません)。 次に操作すれば、また接続されます。
機能そのものを止めたいときは、設定 → リモート接続…で 「リモート接続を無効にする」を押します。押した時点で待ち受けをやめるので、 以降は PIN を知っていても接続できなくなります。
ノート PC から見たいとき
この機能はスマートフォン・タブレットでの閲覧を主眼に作っています。ノート PC からブラウザで 開くこともできますが、画面の作りはスマートフォン向けのままです。
ノート PC からなら、リモートデスクトップが向いています。自宅 PC の画面を そのまま操作するので、mImageViewer の全機能が使えて、タグ・★・読んだ位置も自宅 PC の ものがそのまま続きます。
自宅 PC のフォルダをネットワークドライブとして割り当て、ノート PC の mImageViewer から普通のフォルダとして開くこともできます。ただし、この場合に共有されるのは ファイルだけです。タグ・★・読んだ位置・本棚は、それぞれの PC の mImageViewer が自分で覚えているものなので、自宅 PC で付けたものはノート PC 側からは見えず、 ノート PC で付けたものも自宅 PC には戻りません。ファイルの置き場所の見え方も PC ごとに 違うため、あとから記録を持ち寄ることもできません。
読んだ位置や★を 1 か所にまとめておきたいなら、リモートデスクトップか、このページの リモート閲覧を使ってください。どちらも記録先は自宅 PC のままです。
機能の一覧や、うまくいかないときの確認先は リファレンス「リモート閲覧」にまとめています。
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