リモート閲覧
自宅の PC で mImageViewer を起動したままにしておくと、外出先の スマートフォン・タブレット・ノート PC のブラウザから同じライブラリを開けます。 本ページは機能のリファレンスです。はじめて設定する場合は チュートリアル「外出先からリモートで見る」から読んでください。
必要なもの
| もの | 役割 |
|---|---|
| Tailscale | 自宅 PC と手元の端末を、同じアカウントでサインインするだけで安全につなぐソフトです。自宅 PC と外出先で使う端末の両方に必要です |
| PIN | 接続時に入力します。自宅 PC の接続ダイアログで決めます |
| 起動したままの自宅 PC | 画像の読み込みも変換も自宅 PC が行います。スリープすると接続できません |
mImageViewer 自体はインターネットに直接出ません。自宅 PC の中だけで待ち受け、外への公開は Tailscale に任せます。Tailscale に参加していない端末からは、URL を知っていても届きません。
接続ダイアログ
メニューの設定 → リモート接続…で開きます。このウィンドウでの操作は その場で反映されます(OK / キャンセルはありません)。
| 表示 | 意味 |
|---|---|
| PIN | 設定済み / 未設定。未設定のうちは有効にできません |
| 状態 | 待ち受けの状況。有効にした直後は準備中になり、接続先が決まると受付中になります |
| 利用状況 | いま接続している端末があるかどうか(台数は表示しません) |
| tailscale serve | 設定済み / 未設定 / 確認できません。未設定のときや、パスを付けて公開している場合は、実行する内容とコマンドを示したうえで設定ボタンが出ます |
| 接続キーの有効期限 | 期限がある場合だけ表示します。期限が近い、または切れている場合は強調表示します |
| QR コード / URL | 接続先です。QR コードに含まれるのは接続先だけで、PIN は含まれません |
PIN
6 文字以上で、半角の英数字と記号が使えます。日本語や空白は使えません。 入力欄は伏字になるため、正しく入力できたかを目で確かめられない文字を使えないようにしています。
変更すると、接続中の端末では PIN の再入力が必要になります。 有効なリモート接続は自動的に再起動します。
tailscale serve
外出先のブラウザから HTTPS で開けるようにする設定です。mImageViewer が代わりに実行します。 ボタンを押すまでは何も変更しません。すでに別のものを公開している場合は、 置き換わることを表示します。解除したいときは Tailscale 側で行います。
/miv のようにパスを付けて公開している場合、その URL では表示できません。
接続ダイアログに警告が出るので、「tailscale serve を設定する」を押して、
パスなし (/) で公開し直してください。
接続する
QR コードを手元の端末で読み取るか、URL を開いて PIN を入力します。ホーム画面に登録して アプリのように起動できます。手順は チュートリアル「ホーム画面にアプリとして登録する」を 参照してください。
何度も PIN を間違えると、しばらく受け付けなくなります。
端末の記憶とログアウト
一度 PIN を入力した端末は、既定では 90 日間記憶されます。借りた端末などに記憶させたくない ときは、PIN 入力画面の「この端末を記憶しない」を選んでから接続してください。
その端末での記憶を消すには、リモート画面のメニューから「ログアウト」を選びます。 端末を紛失した場合など、すべての端末で PIN を入れ直させるには、自宅 PC の 設定 → リモート接続… → すべての端末をログアウトを使います。 この操作で PIN 自体は変わりません。
画面の操作
スマートフォンでの操作を前提にした画面です。初回に操作の説明が表示され、 あとからメニューの「操作方法を見る」でも読み直せます。
| 操作 | 動作 |
|---|---|
| 左右をタップ | ページ送り |
| 中央をタップ | 上下バーの表示 / 非表示 |
| 左右にスワイプ | ページ送り |
| 上へスワイプ | メニュー |
| 下へスワイプ | 一覧へ戻る |
| ピンチ | 拡大・縮小 |
できること
| できること | 内容 |
|---|---|
| 一覧を見る | お気に入り / スマートフォルダ / 場所(読書履歴・レーティング・本棚・ブックマーク) |
| 探す | お気に入りの中にあるフォルダ・ZIP・PDF を名前で検索、タグから探す |
| 画像を見る | 全体フィット / 幅フィット / 原寸、拡大とパン |
| 漫画を読む | 見開き表示(右綴じ / 左綴じ、表紙あり)、ページ位置の指定 |
| 動画を見る | 自宅 PC 側で変換しながら配信します。画質を選べます |
| 音声を聴く | 動画と同じく、自宅 PC 側から配信します |
| アーカイブを開く | ZIP / PDF に加えて RAR / 7z / LZH。変換が要るものは確認してから変換します |
| 印を付ける | レーティング(★)、ブックマーク |
| 見え方を調整する | 明るさ・コントラスト・ガンマ・彩度・色温度・黒レベル・白レベル・中間調、自動補正、AI(拡大・ノイズ除去)、カラー化、ポストフィルタ、表示トリム |
読んだ位置や★は自宅 PC に記録されるので、帰宅後は続きから読めます。
名前での検索はお気に入りに入れた場所の中を探します。お気に入りの外にある フォルダは、一覧をたどれば開けますが、検索には出てきません。
自宅 PC で保存した補正は、リモートでもそのまま反映されて表示されます。ただし リモートから変更できるのは上の表にあるものだけです。シャープネスなど それ以外の補正は、表示には反映されますが、リモートからは変えられません。
ポストフィルタのうち標準(補間あり)・ニアレスト(補間なし)・シャープ拡大・ アニメ塗り拡大・ドット絵拡大の 5 つは、自宅 PC の画面での拡大方法を決めるものです。 リモートでは拡大をブラウザが行うため、これらを選んでもリモートの表示は変わりません (選んだ内容は自宅 PC に記録されるので、自宅 PC の表示は変わります)。
動画の再生は、iPhone / iPad の Safari と、パソコンの Chrome・Edge・Firefox で 動作を確認しています。Android の Chrome も対応していますが、実機での確認は 済んでいません。
できないこと
- ファイルの操作:コピー・移動・削除・名前の変更はできません。 リモートからファイルが消えたり増えたりすることはありません。
- タグの付け外し:付いているタグから探すことはできますが、 リモートで付けたり外したりはできません。
- ネットワーク共有を共有名のまま開くこと:
\\server\shareのような場所はリモートからは開けません。 Windows でドライブ文字を割り当てると、そのドライブから開けます。 - 画像の編集:消しゴム、補正レイヤー、隠蔽加工、テキスト注釈、 切り取り(画像そのものを切り出す操作)、エクスポートは、リモートからは使えません。 表示のしかたを変える「表示トリム」は使えます。
- パスワード付きの 7z / LZH:開けません。パスワード付きの RAR は、 リモートでパスワードを入力すれば開けます。
- アニメーションの再生:アニメーション GIF・APNG・アニメーション WebP は、 動かずに 1 コマの静止画として表示されます。動画ファイルは再生できます。
- 複数の端末で同時に操作すること:操作できるのは常に 1 台です。 2 台目から操作すると、そちらへ操作が移ります。
端末の設定
メニューの「端末の設定」にある項目は、その端末のブラウザだけに 保存されます。端末ごとに変えられます。
| 設定 | 内容 |
|---|---|
| 縦長画面では見開きを解除する | OFF にすると縦持ちでも見開きを維持します |
| 画像の画質 | 最高画質 / 高画質 / 標準 / やや軽量 / 軽量 / 最軽量。上げるほど拡大に耐えますが、1 ページの読み込みと通信量が増えます。実測した平均時間を各選択肢に表示するので、それを見ながら選べます |
| 先読み枚数(進む方向 / 戻る方向) | 先に読み込んでおくページ数です。素早くめくって待たされる場合は増やします |
| 詳細記録を有効にする | 画面上部に読み込み状況を表示します |
リモート接続中の自宅 PC
リモートから操作している間、自宅 PC の mImageViewer には「リモート接続中」の表示が出て、 その PC 側での通常の操作は受け付けなくなります。同じライブラリを 2 か所から同時に動かして 食い違うのを防ぐためです。
自宅 PC 側の「切断する」を押せば、その場で操作を取り戻せます。 そのあとリモート側で何か操作すると、また向こうへ移ります。 しばらく操作がないと接続は自動的に切れます(再生中は切れません)。
機能そのものを止めたいときは、接続ダイアログで「リモート接続を無効にする」を 押します。押した時点で待ち受けをやめるので、以降は PIN を知っていても接続できなくなります。
Tailscale 側の設定
次の 2 つは Tailscale の管理画面での設定です。mImageViewer からは変更できないので、 足りない場合は接続ダイアログに案内が出ます。
- HTTPS の証明書。有効になっていないと 「tailscale serve を設定する」を押せません。リモート接続を有効にする前に 済ませておくのが確実です。
- 接続キーの有効期限。切れるとその PC が Tailscale ネットワークから外れ、 外出先から接続できなくなります。気付くのはたいてい外出先なので、 期限が表示されているうちに管理画面で期限をなくしておくと安心です。
接続ダイアログに出る Tailscale の状態は、リモート接続を有効にした時点のものです。 あとから管理画面で設定を変えたときは、いったん無効にしてから、もう一度有効に してください。「tailscale serve を設定する」を押した場合だけは、 mImageViewer が自分でつなぎ直すのでその操作は要りません。
うまくいかないとき
| 症状 | 確認すること |
|---|---|
| 有効にできない | PIN が未設定です。先に PIN を決めてください |
| URL を開いても表示されない | 手元の端末が Tailscale にサインインしているか。自宅 PC がスリープしていないか |
| 外出先から急につながらなくなった | 接続キーの有効期限が切れていないか(自宅に戻ってから確認します) |
| tailscale serve を設定できない | Tailscale の管理画面で HTTPS の証明書が有効か |
| パス付きの公開は未対応と表示される | 接続ダイアログの「tailscale serve を設定する」を押して、パスなしで公開し直す |
| ページの表示が遅い | 端末の設定で画質を下げる、先読み枚数を増やす |
| 読んでいる途中でアプリが再読み込みされる | 先読み枚数を下げる。それでも起きるなら画質を下げる |
ノート PC から見たいとき
この機能はスマートフォン・タブレットでの閲覧を主眼に作っています。ノート PC からなら リモートデスクトップが向いています。自宅 PC の画面をそのまま操作するので、 全機能が使えて、タグ・★・読んだ位置も自宅 PC のものがそのまま続きます。
自宅 PC のフォルダをネットワークドライブとして割り当てる方法もありますが、 共有されるのはファイルだけです。タグ・★・読んだ位置・本棚は、それぞれの PC の mImageViewer が自分で覚えているものなので引き継がれません。