概要
mImageViewer は「探すこと」に強い Windows 用の画像ビューアです。 フォルダを開くだけで、中の画像・動画がサムネイルで一覧表示されます。ZIP や PDF は ディスクに展開せず、そのまま中のページをめくれます。 長い動画は、再生画面からタイル表示に切り替えると一定間隔のサムネイルが並び、 全体を見渡して気になった場面をクリックすれば、そこから再生できます。 一度表示したサムネイルはキャッシュされるので、同じフォルダを開き直したときは待ち時間がありません。
「探す」には、まだ見ていないものを見つけることと、一度見たものに もう一度たどり着くことの 2 つがあります。★1〜5 のレーティングを付けるか、タグで分類しておけば、 「★5 を付けたものだけ」「このタグだけ」を、フォルダをまたいだ 1 つの一覧として呼び出せます。 ブックマークが覚えるのはファイルではなく位置です。本の途中のページや、動画・音声の 気になった箇所に印を付けておくと、次はそこへ直接戻れます。これらの目印は元のファイルには書き込まず、 いつでも付け直せます。
かつて多くの人が使っていた 32bit ビューワー 「ViX」の 「フォルダを俯瞰して目当ての 1 枚を探す」使い勝手を、64bit・GPU・高 DPI の いまの環境に合わせて Rust でゼロから作り直したものです。
見つけたあとの作業も、ビューア内で完結します。低解像度の画像は AI アップスケールで拡大でき、スキャンの汚れや傷は消しゴムツールで補修できます。 明るさ・コントラストなどの補正、吹き出しや矢印などの注釈、モザイクなどの隠蔽加工も使えます。 これらはすべて非破壊です。元のファイルは書き換えず、必要なときだけ別ファイルとして書き出します。 AI の処理はすべてお使いの PC 内で実行され、画像が外部に送信されることはありません。
AI 処理の詳しい仕様(使用モデル・GPU 高速化)
AI アップスケールは Real-ESRGAN / Real-CUGAN / NMKD-Siax を内蔵し、画像タイプ(イラスト / 漫画 / 写真)を 自動判定して使い分けます。初回設定または環境設定の「全体設定」から、AI なし / 軽量 / 高画質の 利用範囲を選べます。消しゴムツールの補完には MI-GAN を使用します。
標準は DirectML で全 DirectX 12 対応 GPU で動きますが、NVIDIA GeForce RTX 30 / 40 / 50 シリーズ 利用時は環境設定から TensorRT バックエンドに切り替えることで AI 処理を大幅に 高速化できます(アップスケール 1.4〜3.4 倍、ノイズ除去 約 4.5 倍)。専用ランタイム(約 1.97 GB)は ボタン 1 つで自動ダウンロードされ、アプリの再起動なしですぐ有効になります。
スクリーンショット
インストール方法・操作方法・キーボードショートカット・設定リファレンスなど、詳しい使い方はマニュアルをご覧ください。
主な機能
高速サムネイルキャッシュ
生成したサムネイルをキャッシュに保存し、2 回目以降は瞬時に表示。GPU アクセラレーションと TurboJPEG (SIMD) の高速デコードで、大量の写真フォルダもサクサク見渡せます。
フルスクリーン表示
クリックで全画面表示。モニター全面とウィンドウ内をワンクリックで切替でき、Ctrl+ホイールでズーム、ドラッグでパン、任意角度回転、各種フィット切替に対応。F12 で一覧と独立した別ウィンドウにも表示できます。
見開き表示
2 ページを並べて表示。左→右 / 右→左の読み方向や表紙単独表示、縦横の連続スクロール読みに対応し、漫画・コミックを快適に読み進められます。
ファイル名スタック表示
連番で保存された画像(12345678_p0 / p1 …)を接頭辞ごとに 1 セルへ畳んで、フォルダ内をすっきり見渡せます。サブ展開ビューでも親フォルダ単位でまとめられ、セルを開けばフラットに読み進められます。
多彩なアーカイブを直読み
ZIP / CBZ に加え、一般的な非ソリッド・入れ子なしの RAR / CBR も変換せず閲覧。ソリッド RAR、7z、LZH、パスワード付き書庫、入れ子アーカイブは ZIP キャッシュへ変換して安定して開けます。
RAW・HEIC・AVIF・レトロ形式対応
各種 RAW・HEIC・AVIF・JPEG XL・TIFF を Windows の WIC で表示。Susie プラグイン(.spi)経由で PI / MAG / PIC など PC-98 / X68000 時代のレトロ画像形式も閲覧できます。
動画インライン再生
MP4・AVI・MKV などを外部プレイヤーなしで再生。倍速再生(ピッチ維持)・音量ブースト・レジューム・チャプター・ラウドネス正規化に対応し、VST3 プラグインで音声を加工することもできます。
音楽再生(波形・スペクトラム)
MP3・FLAC・WAV・M4A・AAC・OGG・Opus・WMA をグリッド一覧からインライン再生。DJ 風の波形タイムラインと 88 鍵ピアノ付きスペクトラムで曲を見ながら聴けます。動画は映像を消して音声だけを聴くモードにも切り替え可能で、チャプター情報も左パネルから利用できます。ブックマーク・連続再生・VST3 プラグイン処理に対応します。
AI アップスケール
Real-ESRGAN / Real-CUGAN / NMKD-Siax(DirectML GPU)で画像を高品質に拡大。画像タイプ(イラスト / 漫画 / 写真)を自動判定して最適なモデルで処理します。AI モデルは内蔵済みで追加ダウンロード不要。
AI 画像メタデータ表示
Stable Diffusion (A1111/Forge)・ComfyUI・Midjourney のプロンプト情報を PNG から自動抽出し、フルスクリーンの右パネルで確認できます。
画像補正・編集(非破壊)
明るさ・コントラスト・色温度・レベル補正などをリアルタイム調整。マスク付き補正レイヤーでは、スポイト色の塗り、周囲のテクスチャを使った修復、固定オフセットクローンも利用できます。AI 消しゴム、吹き出し・強調枠・矢印・蛍光マーカー・番号バッジ・カーソル等の注釈、モザイク等の隠蔽加工まで、すべて元ファイルを変更せずに重ねられます。編集一式は別ページへコピーでき、注釈は複数選択して整列・均等配置できます。
タグ・レーティングで整理
画像・動画・フォルダ・ZIP/PDF に mIV 内タグや★1〜5 を付けて整理。いずれも元ファイルを書き換えない非破壊方式で、★の数やタグで一覧を絞り込めます。
横断検索・絞り込み
Ctrl+F で表示中の一覧をその場で絞り込み、Ctrl+G でお気に入り全体の画像・PDF・動画を全文索引で横断検索。ファイル名・EXIF・AI プロンプト・サイドカーなどを対象に、10 万件規模でも高速に探せます。
そのほかの便利な機能
上記のほかにも、閲覧・編集・整理を支える多彩な機能を搭載しています。
- 製本 — 選んだ画像やページを「本」にまとめ、隠蔽・消しゴム・補正・注釈・切り取りを反映して保存
- 詳細一覧表示 — 名前・サイズ・日時・★・タグ・本のページ数を行で確認。列幅 / 列順の調整、列境界ダブルクリックの最適幅、スマートフィルタに対応
- メタ情報の持ち運び — 評価・タグ・動画 / 音声 / 本のブックマークや編集内容を実フォルダ単位で書き出し、別環境へ取り込み
- カテゴリ表示順 — 実フォルダ / アーカイブ類 / 画像 / 動画・音声を、分ける・混ぜる・前後を入れ替える表示設定に対応
- 選択情報の下部バー — 詳細表示と同じ列のヘッダと選択中の 1 行を、一覧に重ならないウィンドウ下部で確認。ツールチップとの併用や非表示も選択可能
- 表示トリム — スキャン本の余白を、読むときだけ自動 / 手動でカット(非破壊)
- 高品質な縮小表示 — 表示サイズに合わせて画像を縮小し、網点やトーンが気になるときは「縮小時のなめらかさ」を調整
- 部分拡大ズーム — Z キーで一部を画面いっぱいに拡大し、マウスでパン(倍率はページ送りでも保持)
- ルーペ機能 — Shift 押下中 / M キーでカーソル周辺を拡大表示
- アニメーション再生 — GIF・APNG・Animated WebP をフルスクリーンでそのまま再生
- スライドショー — 間隔指定で自動送り。末尾でループ / 次フォルダ / 停止を選択
- 360 度パノラマビュー — equirectangular パノラマを視点を動かして閲覧
- PDF 表示 — ページごとにサムネイル / 全画面表示。パスワード付きにも対応し、保存済みパスワードがある PDF は一覧にページ数を表示
- 本のページブックマーク — B キーで登録して任意名称を付け、動画・音声・本を「場所▼」から横断表示
- 透過画像の背景色切替 — Shift+B キーで黒 → 白 → 市松を循環
- AI JPEG ノイズ除去 — ブロック / モスキートノイズを AI で除去
- 非破壊回転 — 元ファイルを変えずに表示回転を保存
- モノクロ画像の階調カラー化 — 限定色印刷風の着色を、色と強さを指定したカスタムパレットで。スクリーントーンの網点を濃淡へ変換
- Creative LUT — 組み込みプリセットと 3D LUT ファイルを、静止画・動画へ適用量つきで適用
- ポストフィルタ (38 プリセット) — CRT エミュ・フィルムグレイン・カラーグレーディング等を T キーで切替
- 画像分析モード — カラーピッカー・ΔE 比較・ヒストグラム等、色彩分析に特化したツール
- バリエーション一括エクスポート — 補正・消しゴム・隠蔽の結果を JPEG/PNG/WebP で別ファイル保存
- キャプチャコピー — 表示中の画像 / ページや、ドラッグした範囲をクリップボードへコピー
- 画像色で絞り込み — 選んだ色を主要色に含む画像だけを抽出(カラー検索)
- コンテナ検索 — Ctrl+S でフォルダ・ZIP・PDF を名前で横断検索
- 代表サムネを手動で指定 — フォルダ / ZIP / PDF の表紙を好きな 1 枚に固定
- お気に入りフォルダ — よく使うフォルダに名前を付けて登録
- スマートフォルダ — ダウンロード先と複数の整理済みフォルダなど、任意の場所から本・画像・動画・音声を表示条件付きのフラット一覧へ集約
- フォルダツリー巡回 — 左ツリー表示と Ctrl+↑↓ の深さ優先フォルダ移動
- 自動索引管理 — ファイル追加 / 更新 / 削除を自動監視して索引を最新に維持
- 同名ファイル処理 — 同名 ZIP を優先し、書庫 + フォルダ、動画 + 画像なども自動整理
- ZIP ファイルへ変換 — RAR / 7z / LZH と同じ場所へ、通常ファイルとして残る同名 ZIP を作成
- EXIF 表示 — カメラ・レンズ・露出・GPS 等の撮影情報をグループ別に表示
- XMP ツイート情報表示 — 埋め込まれたツイート ID・投稿者・本文・日時を表示
- 外部メタデータ (サイドカー) — 画像の隣の同名 JSON / テキストを読み取って表示
- 動画タイルモード — 動画全体を等間隔サムネで一覧し、クリック位置から再生
- VST3 プラグイン対応 — 動画・音楽の音声を VST3 チェーンに通して分析・加工(別プロセスで隔離)
- ゲームパッド対応 — Xbox 系パッドで一覧移動・ページ送り・フォルダ操作
- 操作カスタマイズの共有・比較 — キー、リング / マウス、メニュー構成を 1 ファイルで共有し、標準や過去の状態との差分を確認して再起動なしで取り込み。一覧の先頭 / 末尾は、選択を移動する操作と選択を保つスクロールを個別に割り当て可能
- カスタマイズ可能なツールバー — 表示セクション・並び順・表示形式・場所メニューや絞り込みボタンを右クリックで調整
- サムネイル画質設定 — キャッシュのサイズと品質を A/B 比較で調整
- タスクトレイ常駐 — 閉じても監視を継続し、重いリソースは解放
- 外部追加ファイルの自動反映 — 他アプリが追加 / 削除したファイルを手動リロード不要で反映
- 右クリックメニュー — Windows 標準メニュー + mIV 独自項目(複数選択対応)
- ドラッグ&ドロップ / SendTo — エクスプローラーとの相互コピー、「送る」メニュー登録
- UI テーマ(ライト / ダーク) — Windows のテーマに追従、手動固定も可能
- UI 表示倍率 — 50%〜200% の範囲で、メイン画面や動画 HUD を見やすい大きさに調整
対応フォーマット
静止画:JPEG、PNG、GIF、WebP、BMP(内蔵)/ HEIC・AVIF・JPEG XL・TIFF・各社 RAW(WIC 経由)
アニメーション:アニメーション GIF、APNG、Animated WebP
動画:MP4、AVI、MOV、MKV、WMV、MPEG(サムネイル表示 + フルスクリーン再生)
ドキュメント:PDF(ページごとに表示、パスワード付き対応)
アーカイブ:ZIP / CBZ、非ソリッド・入れ子なしの RAR / CBR は直接ブラウズ。ソリッド RAR / 7z / CB7 / LZH は確認後または自動で ZIP 変換。明示的な同名 ZIP 作成にも対応
動作環境
- OSWindows 11(64bit)
- GPUDirectX 12 対応グラフィックカード(最新のグラフィックドライバを推奨)
- メモリ4GB 以上(8GB 以上推奨)
- ランタイム不要(単体 exe、インストール不要)
※ 動作確認は主に NVIDIA GeForce 環境で行っています。Intel / AMD など他の GPU でも動作しますが、不具合がありましたらご連絡ください。
安心して使えます
🔒 画像は外部に送信されません
AI アップスケール・ノイズ除去・消しゴムの補完・画像タイプの自動判別は、 すべてお使いの PC の GPU で実行されます。画像やその内容が外部のサーバーへ 送られることはありません。
🌐 通信するのは 2 つだけ
①新しいバージョンの有無を確認するとき(設定でオフにできます)②AI を高速化する 追加コンポーネントを、ご自分で選んでダウンロードするとき。この 2 つ以外に通信しません。
✅ コード署名済み
配布ファイルにはコード署名とタイムスタンプが付いています。インストール時の発行元は Open Source Developer Taku Sano と表示されます。
🚫 広告・解析・アカウント不要
広告、アクセス解析ツール、利用状況の送信を一切含みません。 アカウント登録もログインも不要で、そのまま使い始められます。
💾 データはあなたの PC の中だけ
設定・サムネイルキャッシュ・タグ・★評価・閲覧履歴は、すべて PC 内に保存されます。 アンインストール時にまとめて削除できます。
📖 オープンソース(MIT)
ソースコードは GitHub で公開しています。何をしているソフトなのか、誰でも確認できます。
詳細は プライバシーポリシー と ソースコード(GitHub) をご覧ください。
ダウンロード
3 つの版の違い
| インストーラ版 | 単体 exe 版 | ポータブル版(zip) | |
|---|---|---|---|
| 導入方法 | setup.exe を実行してインストール | exe を置いて実行するだけ | zip を解凍して exe を実行するだけ |
| 管理者権限 | 必要(UAC が表示されます) | 不要 | 不要 |
| 設定・データの保存先 | %APPDATA%\mimageviewer\ |
%APPDATA%\mimageviewer\ |
exe と同じフォルダの data\(システムドライブの APPDATA を使いません) |
| アンインストール | Windows の設定から削除 | exe を削除(設定は APPDATA に残る) | フォルダごと削除で完全に消える |
| 持ち運び | ― | exe のみ(設定は移動しない) | フォルダごと USB・別 PC へコピー可 |
| VST3 プラグイン (動画・音楽の音声) |
対応 | 対応 | 非対応(この版では VST3 プラグイン機能は使えません) |
ふつうにお使いなら インストーラ版 がおすすめです(スタートメニュー登録・アップデート通知付き)。 ただしインストール時に管理者権限(UAC)が必要です。
管理者権限を使いたくない・システムドライブを節約したい・USB メモリ等で持ち運びたい場合は ポータブル版 をどうぞ。zip を書き込み可能な場所(デスクトップ・D ドライブ・USB 等)に 解凍し、設定やキャッシュもそのフォルダ内の
data\ にまとまります。
※ C:\Program Files\ など書き込みできない場所に置くと起動できません。単体 exe 版 は 1 ファイルで手軽ですが、設定は APPDATA に保存されます。
他ビューアからの移行ガイド
ViX、Leeyes、マンガミーヤ、ZipPla から乗り換える方向けに、引き継げる操作・見開き表示・整理機能・おすすめ初期設定の違いをまとめています。
ライセンス
mImageViewer は MIT License で公開されています。 無料でご利用いただけます。
本ソフトウェアは「現状のまま」提供され、作者は一切の保証を行いません。 詳細はライセンス全文をご確認ください。
サードパーティ ソフトウェア(FFmpeg / LGPL)
動画の再生機能は FFmpeg プロジェクト のライブラリ (LGPLv3-or-later)を、改変せず動的リンクして利用しています。 LGPL の定めに従い、対応するソースコードを以下から入手できます。
- FFmpeg バージョン: n7.1.5-10-g2aefd64d48(LGPL shared build)
- FFmpeg 対応ソース: ffmpeg-n7.1.5-10-g2aefd64d48-source.tar.gz (同梱ビルドとまったく同じコミット 2aefd64d48 のソース。 オリジナルの配布元: github.com/FFmpeg/FFmpeg)
- 以前のバージョン向けの対応ソース: ffmpeg-7.1.5-source.tar.xz(n7.1.5-2-g998de74adf を同梱していた版)、 ffmpeg-7.1.4-source.tar.xz(n7.1.4 を同梱していた版)
- ライセンス全文: GNU LGPL v3.0
この FFmpeg ビルドに含まれる主な外部ライブラリと、ソース・ライセンスの参照先:
- libopenh264(BSD-2-Clause + 特許条項) — github.com/cisco/openh264
- libdav1d(BSD-2-Clause) — code.videolan.org/videolan/dav1d
- libsvtav1(BSD-3-Clause + 特許条項) — gitlab.com/AOMediaCodec/SVT-AV1
- libaom(BSD-2-Clause + AOM 特許ライセンス) — aomedia.googlesource.com/aom
- librav1e(BSD-2-Clause) — github.com/xiph/rav1e
- libvpx(BSD-3-Clause) — chromium.googlesource.com/webm/libvpx
- libopus(BSD-3-Clause) — github.com/xiph/opus
- libvorbis(BSD-style) — gitlab.xiph.org/xiph/vorbis
- libmp3lame(LGPL) — lame.sourceforge.io
- libsoxr(LGPLv2.1-or-later) — sourceforge.net/projects/soxr