概要
mImageViewer は、大量の画像を快適に閲覧するための Windows 11 向け画像ビューワーです。 GPU アクセラレーションを使ったサムネイルグリッド表示と、サムネイルキャッシュにより、 同じフォルダを再度開いたときは瞬時に表示されます。
AI アップスケール (Real-ESRGAN / Real-CUGAN / NMKD-Siax) を内蔵し、低解像度の画像も高精細に拡大して閲覧できます。 初回設定または環境設定の「全体設定」から、AI なし / 軽量 / 高画質の利用範囲を選べます。 さらに消しゴムツールによる AI 非破壊修復 (MI-GAN) で、スキャン汚れ・傷・綴じ跡などを 元のファイルを書き換えずにマスクで補修でき、いつでも元の状態に戻せます。 隠蔽加工と Ctrl+E エクスポートにより、モザイク・塗りつぶし・ぼかしを反映した別ファイルも安全に書き出せます。 さらに、吹き出し・装飾テキスト・スタンプを重ねるテキスト注釈にも対応します(同じく非破壊で、書き出し時に焼き込まれます)。
標準は DirectML で全 DirectX 12 対応 GPU で動きますが、NVIDIA GeForce RTX 30 / 40 / 50 シリーズ 利用時は環境設定から TensorRT バックエンドに切り替えることで AI 処理を大幅に 高速化できます(アップスケール 1.4〜3.4 倍、ノイズ除去 約 4.5 倍)。専用ランタイム (約 1.97 GB) は ボタン 1 つで自動ダウンロードされ、アプリの再起動なしですぐ有効になります。
旧来の 32bit ビューワー「ViX」にインスパイアされ、現代の環境に合わせて Rust でゼロから実装しました。
スクリーンショット
インストール方法・操作方法・キーボードショートカット・設定リファレンスなど、詳しい使い方はマニュアルをご覧ください。
主な機能
高速サムネイルキャッシュ
生成したサムネイルをキャッシュに保存し、2 回目以降は瞬時に表示。GPU アクセラレーションと TurboJPEG (SIMD) の高速デコードで、大量の写真フォルダもサクサク見渡せます。
フルスクリーン表示
クリックで全画面表示。モニター全面とウィンドウ内をワンクリックで切替でき、Ctrl+ホイールでズーム、ドラッグでパン、任意角度回転、各種フィット切替に対応。F12 で一覧と独立した別ウィンドウにも表示できます。
見開き表示
2 ページを並べて表示。左→右 / 右→左の読み方向や表紙単独表示、縦横の連続スクロール読みに対応し、漫画・コミックを快適に読み進められます。
ファイル名スタック表示
連番で保存された画像(12345678_p0 / p1 …)を接頭辞ごとに 1 セルへ畳んで、フォルダ内をすっきり見渡せます。セルを開けばフォルダ全体をフラットに読み進められます。
多彩なアーカイブを直読み
ZIP / CBZ は展開不要でそのまま閲覧。RAR / CBR / 7z / CB7 / LZH も初回だけ自動変換してキャッシュし、2 回目以降は即座に開けます。パスワード付き書庫や入れ子アーカイブにも対応。
RAW・HEIC・AVIF・レトロ形式対応
各種 RAW・HEIC・AVIF・JPEG XL・TIFF を Windows の WIC で表示。Susie プラグイン(.spi)経由で PI / MAG / PIC など PC-98 / X68000 時代のレトロ画像形式も閲覧できます。
動画インライン再生
MP4・AVI・MKV などを外部プレイヤーなしで再生。倍速再生(ピッチ維持)・音量ブースト・レジューム・チャプター・ラウドネス正規化に対応し、VST3 プラグインで音声を加工することもできます。
AI アップスケール
Real-ESRGAN / Real-CUGAN / NMKD-Siax(DirectML GPU)で画像を高品質に拡大。画像タイプ(イラスト / 漫画 / 写真)を自動判定して最適なモデルで処理します。AI モデルは内蔵済みで追加ダウンロード不要。
AI 画像メタデータ表示
Stable Diffusion (A1111/Forge)・ComfyUI・Midjourney のプロンプト情報を PNG から自動抽出し、フルスクリーンの右パネルで確認できます。
画像補正・編集(非破壊)
明るさ・コントラスト・色温度・レベル補正などをリアルタイム調整。マスク付き補正レイヤー、AI 消しゴム、テキスト注釈、モザイク等の隠蔽加工まで、すべて元ファイルを変更せずに重ねられます。
タグ・レーティングで整理
画像・動画・フォルダ・ZIP/PDF に mIV 内タグや★1〜5 を付けて整理。いずれも元ファイルを書き換えない非破壊方式で、★の数やタグで一覧を絞り込めます。
横断検索・絞り込み
Ctrl+F で表示中の一覧をその場で絞り込み、Ctrl+G でお気に入り全体の画像・PDF・動画を全文索引で横断検索。ファイル名・EXIF・AI プロンプト・サイドカーなどを対象に、10 万件規模でも高速に探せます。
そのほかの便利な機能
上記のほかにも、閲覧・編集・整理を支える多彩な機能を搭載しています。
- 製本 — 選んだ画像やページを「本」にまとめ、専用画面で並べ替え・読書
- 詳細一覧表示 — 名前・サイズ・日時・★・タグを行で確認。列幅 / 列順の調整やスマートフィルタに対応
- 表示トリム — スキャン本の余白を、読むときだけ自動 / 手動でカット(非破壊)
- 部分拡大ズーム — Z キーで一部を画面いっぱいに拡大し、マウスでパン(倍率はページ送りでも保持)
- ルーペ機能 — Shift 押下中 / M キーでカーソル周辺を拡大表示
- アニメーション再生 — GIF・APNG をフルスクリーンでそのまま再生
- スライドショー — 間隔指定で自動送り。末尾でループ / 次フォルダ / 停止を選択
- 360 度パノラマビュー — equirectangular パノラマを視点を動かして閲覧
- PDF 表示 — ページごとにサムネイル / 全画面表示。パスワード付きにも対応
- 透過画像の背景色切替 — B キーで黒 → 白 → 市松を循環
- AI JPEG ノイズ除去 — ブロック / モスキートノイズを AI で除去
- 非破壊回転 — 元ファイルを変えずに表示回転を保存
- ポストフィルタ (40 プリセット) — CRT エミュ・フィルムグレイン・カラーグレーディング等を T キーで切替
- 画像分析モード — カラーピッカー・ΔE 比較・ヒストグラム等、色彩分析に特化したツール
- バリエーション一括エクスポート — 補正・消しゴム・隠蔽の結果を JPEG/PNG/WebP で別ファイル保存
- キャプチャコピー — 表示中の画像 / ページや、ドラッグした範囲をクリップボードへコピー
- 画像色で絞り込み — 選んだ色を主要色に含む画像だけを抽出(カラー検索)
- コンテナ検索 — Ctrl+S でフォルダ・ZIP・PDF を名前で横断検索
- 代表サムネを手動で指定 — フォルダ / ZIP / PDF の表紙を好きな 1 枚に固定
- お気に入りフォルダ — よく使うフォルダに名前を付けて登録
- フォルダツリー巡回 — 左ツリー表示と Ctrl+↑↓ の深さ優先フォルダ移動
- 自動索引管理 — ファイル追加 / 更新 / 削除を自動監視して索引を最新に維持
- 同名ファイル処理 — 同名の書庫 + フォルダ、動画 + 画像などを自動整理
- EXIF 表示 — カメラ・レンズ・露出・GPS 等の撮影情報をグループ別に表示
- XMP ツイート情報表示 — 埋め込まれたツイート ID・投稿者・本文・日時を表示
- 外部メタデータ (サイドカー) — 画像の隣の同名 JSON / テキストを読み取って表示
- 動画タイルモード — 動画全体を等間隔サムネで一覧し、クリック位置から再生
- VST3 プラグイン対応 — 動画音声を VST3 チェーンに通して分析・加工(別プロセスで隔離)
- ゲームパッド対応 — Xbox 系パッドで一覧移動・ページ送り・フォルダ操作
- カスタマイズ可能なツールバー — 表示セクション・並び順・表示形式・場所メニューや絞り込みボタンを右クリックで調整
- サムネイル画質設定 — キャッシュのサイズと品質を A/B 比較で調整
- タスクトレイ常駐 — 閉じても監視を継続し、重いリソースは解放
- 外部追加ファイルの自動反映 — 他アプリが追加 / 削除したファイルを手動リロード不要で反映
- 右クリックメニュー — Windows 標準メニュー + mIV 独自項目(複数選択対応)
- ドラッグ&ドロップ / SendTo — エクスプローラーとの相互コピー、「送る」メニュー登録
- UI テーマ(ライト / ダーク) — Windows のテーマに追従、手動固定も可能
対応フォーマット
静止画:JPEG、PNG、GIF、WebP、BMP(内蔵)/ HEIC・AVIF・JPEG XL・TIFF・各社 RAW(WIC 経由)
アニメーション:アニメーション GIF、APNG
動画:MP4、AVI、MOV、MKV、WMV、MPEG(サムネイル表示 + フルスクリーン再生)
ドキュメント:PDF(ページごとに表示、パスワード付き対応)
アーカイブ:ZIP / CBZ(展開不要でブラウズ可)、RAR / CBR / 7z / CB7 / LZH(確認後または自動で ZIP 変換。無視設定も可能)
動作環境
- OSWindows 11(64bit)
- GPUDirectX 12 対応グラフィックカード(最新のグラフィックドライバを推奨)
- メモリ4GB 以上(8GB 以上推奨)
- ランタイム不要(単体 exe、インストール不要)
※ 動作確認は主に NVIDIA GeForce 環境で行っています。Intel / AMD など他の GPU でも動作しますが、不具合がありましたらご連絡ください。
ダウンロード
3 つの版の違い
| インストーラ版 | 単体 exe 版 | ポータブル版(zip) | |
|---|---|---|---|
| 導入方法 | setup.exe を実行してインストール | exe を置いて実行するだけ | zip を解凍して exe を実行するだけ |
| 管理者権限 | 必要(UAC が表示されます) | 不要 | 不要 |
| 設定・データの保存先 | %APPDATA%\mimageviewer\ |
%APPDATA%\mimageviewer\ |
exe と同じフォルダの data\(システムドライブの APPDATA を使いません) |
| アンインストール | Windows の設定から削除 | exe を削除(設定は APPDATA に残る) | フォルダごと削除で完全に消える |
| 持ち運び | ― | exe のみ(設定は移動しない) | フォルダごと USB・別 PC へコピー可 |
| VST3 プラグイン (動画音声) |
対応 | 対応 | 非対応(この版では VST3 プラグイン機能は使えません) |
ふつうにお使いなら インストーラ版 がおすすめです(スタートメニュー登録・アップデート通知付き)。 ただしインストール時に管理者権限(UAC)が必要です。
管理者権限を使いたくない・システムドライブを節約したい・USB メモリ等で持ち運びたい場合は ポータブル版 をどうぞ。zip を書き込み可能な場所(デスクトップ・D ドライブ・USB 等)に 解凍し、設定やキャッシュもそのフォルダ内の
data\ にまとまります。
※ C:\Program Files\ など書き込みできない場所に置くと起動できません。単体 exe 版 は 1 ファイルで手軽ですが、設定は APPDATA に保存されます。
他ビューアからの移行ガイド
Leeyes、マンガミーヤ、ZipPla から乗り換える方向けに、見開き表示・操作キー・整理機能・おすすめ初期設定の違いをまとめています。
ライセンス
mImageViewer は MIT License で公開されています。 無料でご利用いただけます。
本ソフトウェアは「現状のまま」提供され、作者は一切の保証を行いません。 詳細はライセンス全文をご確認ください。
サードパーティ ソフトウェア(FFmpeg / LGPL)
動画の再生機能は FFmpeg プロジェクト のライブラリ (LGPLv3-or-later)を、改変せず動的リンクして利用しています。 LGPL の定めに従い、対応するソースコードを以下から入手できます。
- FFmpeg バージョン: n7.1.4(LGPL shared build)
- FFmpeg 対応ソース: ffmpeg-7.1.4-source.tar.xz (オリジナルの配布元: ffmpeg.org/releases)
- ライセンス全文: GNU LGPL v3.0
この FFmpeg ビルドに含まれる主な外部ライブラリと、ソース・ライセンスの参照先:
- libopenh264(BSD-2-Clause + 特許条項) — github.com/cisco/openh264
- libdav1d(BSD-2-Clause) — code.videolan.org/videolan/dav1d
- libsvtav1(BSD-3-Clause + 特許条項) — gitlab.com/AOMediaCodec/SVT-AV1
- libaom(BSD-2-Clause + AOM 特許ライセンス) — aomedia.googlesource.com/aom
- librav1e(BSD-2-Clause) — github.com/xiph/rav1e
- libvpx(BSD-3-Clause) — chromium.googlesource.com/webm/libvpx
- libopus(BSD-3-Clause) — github.com/xiph/opus
- libvorbis(BSD-style) — gitlab.xiph.org/xiph/vorbis
- libmp3lame(LGPL) — lame.sourceforge.io
- libsoxr(LGPLv2.1-or-later) — sourceforge.net/projects/soxr