SFZ Note Player
SFZ Note Player は入力音からノートを検出し、取り込んだ SFZ 音源で鳴らします。ピアノの SFZ で曲の音をなぞったり、別の楽器を原音に重ねたりできます。複数の音を同時に推定する機能は、正確な採譜ではなく、聴いて楽しんだり音を重ねたりするためのものです。音の密集したミックスでは、取りこぼしや余分な発音が起こることがあります。
音質調整ガイド
音源を取り込んで読み込む: SFZ Library… を押し、フォルダーを取り込む… で
.sfz定義とサンプルを含むフォルダー、または ARIA バンクを登録して 読み込む を押します。ファイルを取り込む… では SFZ ファイルを選んで登録できます。音源の名前と保存場所は EffeTune の設定フォルダ(%APPDATA%\Frieve\EffeTunePlugin)の sfz-references.json に記録します。サンプルは元のフォルダから読み取り、コピーしません。元の音源フォルダを保管してください。一覧の削除は登録を外すだけで、元のファイルは削除しません。使用中の音源は削除できません。試聴して原音と混ぜる: まず Dry: 0%、Wet: 100% にして SFZ 音源だけを聴き、Dry を上げて原音を重ねます。SFZ 音源のアタックが原音とそろうように Timing(−100~+100 ms)を調整します(0 ms のとき、原音はノート検出に合わせて Classic で約 90 ms、Event で約 230 ms 遅らせてあります)。
音域と声部を絞る: 確信度の高い音だけを鳴らすには Threshold を上げ、Lowest Note と Highest Note で音域を狭めます。1 本の旋律だけを追うなら、Lowest(ベースライン)または Highest(最上声の旋律)だけを有効にします。Note Spectrogram に色付きの線が出ていても、Threshold と音域の制限がかかるため、鳴るとは限りません。
音色とオクターブを整える: Octave(−2~+2)で旋律を 1 オクターブ下や上に重ねられます。Sample Shift(−6~+6 半音)を使うと、隣の音に割り当てられたサンプルを検出した音の高さに戻して鳴らし、音色を暗めや明るめに変えられます。
パラメータ
SFZ - SFZ Library… を開き、音源の取り込み、検索、並べ替え、読み込み、削除を行います(Clear は現在の音源をライブラリから削除せずに読み込みだけを解除します)。
Detection:
Classic (Low Latency)(既定値): 遅延の小さい検出方式です(原音の遅延は約 90 ms)。Threshold と Retrigger Drop を使います。
Event (+140 ms): Note Spectrogram と同じオンセット/イベント検出器を使います(原音の遅延は約 230 ms、CPU 負荷は高め。Threshold と Retrigger Drop は無効)。チェーンの手前にある有効な Note Spectrogram が同じ入力を同じ音域で解析していて、その間で音声が変化しない場合は、Note Spectrogram の Onsets、Instrument の色表示、Highlight のいずれかが有効なら、その解析を共有して負荷を減らします。それ以外の場合は、SFZ Note Player が独自に解析します。
Color - Normal(テーマのグラフ色)または Note Colors(Note Spectrogram と同じ音名ごとの色)。
Threshold(0.01~1、既定値 0.75)- Classic モードでの検出の確信度のしきい値です。
Retrigger Drop (dB)(1~96 dB、既定値 40 dB)- Classic モードで、B5 より上の持続音を鳴らし直すのに必要な音量の低下量です。下がったあと、音量が再び 6 dB 以上上がる必要があります。大きくすると持続中の余計な鳴らし直しが減り、小さくすると同じ音の連打を追いやすくなります。B5 以下では、検出したアタックでそのまま新しい音を鳴らします。
Note Hold (ms)(0~100 ms、既定値 50 ms)- 音を止める前に、検出の短い途切れをつなぎます。
Velocity 1 Level / Velocity 127 Level (dB)(-96~0 dB / -60~+24 dB、既定値 -60 dB / -10 dB)- MIDI ベロシティ 1~127 に対応させる入力レベルの範囲です。下げるほど、同じ入力でも強いベロシティになります。
Lowest Note / Highest Note(A0~C8、既定値 E1~G6)- 音高を検出する範囲です。
Highest / Middle / Lowest - 同時に検出した音のうち、どれを鳴らすかを選びます(最上声の旋律、内声、ベースライン。既定ではすべて有効)。
Octave(-2~+2、既定値 0)- 新しく鳴らす SFZ 音源の音をオクターブ単位で移調します。
Sample Shift(-6~+6 半音、既定値 0)- 選ぶサンプル領域をずらし、その分だけ逆方向に音程を補正して目的の音高を保ちます。正の値では高い音のサンプルを遅く再生し(+1 では、検出した C4 に C#4 のサンプルを C4 の高さで使います)、負の値では低い音のサンプルを速く再生します。
Max Voices(1~128、既定値 32)- 同時に鳴らせるサンプルの最大数です(リリースの余韻を含みます)。大きくするほど重なった音を多く残せますが、処理が増えます。
Dry (%) / Wet (%)(0~100%、既定値 20% / 100%)- 遅延を合わせた原音と SFZ 音源の音量を個別に設定します。
Timing (ms)(-100~+100 ms、既定値 0 ms)- 原音と SFZ 音源のタイミングを微調整します。負の値では原音がさらに遅れ、正の値では SFZ 音源が遅れます。
Output Gain (dB)(-60~+12 dB、既定値 0 dB)- 最終的な出力レベルを調整します。
発音表示と注意事項
操作できる鍵盤とベロシティバー: 鍵盤は Lowest Note~Highest Note の範囲で、鳴っている音をリリースの余韻も含めて点灯します。点灯する鍵は Octave に追従し、Sample Shift は音色を変えるだけで点灯位置を動かしません。各バーは発音時のベロシティ(1~127)の高さから始まり、音が止んだ後も時間とともに下がります。Color を切り替えても色が変わるだけで、下がる途中のバーは元に戻りません。Voices / Max Voices はリリース中も含めたサンプルの発音数です。
試聴: 鍵盤やベロシティの部分をクリックまたはドラッグすると、読み込んだ SFZ 音源を直接鳴らせます。鍵盤ではベロシティ 100、ベロシティの部分では触れた位置の高さに応じたベロシティで鳴ります。試聴では表示どおりの音高で鳴らし、Octave は無視しますが、Sample Shift は反映されます。
容量上限: 音源の容量上限は既定で 256 MiB です(設定 > 環境設定... > 一般 の SFZ の容量上限 で最大 1024 MiB まで変更できます)。上限を超える音源は、鍵盤全体から代表的なサンプルを選んで自動的に読み込みます。
対応する SFZ 機能: ノートオフ(リリース)、コントローラーイベント、動的なキースイッチを必要とするレイヤーは省かれ、その他の非対応の設定は無視されます。
共有とバックアップ: プリセットや共有リンクに含まれるのは音源への参照だけで、音源ファイルは含まれません。ユーザーデータのバックアップにも音源は含まれないため、元の SFZ フォルダーは保管してください。別のPCで使うときは、そのPCで音源ファイルまたはフォルダーを選び直してください。