この説明は EffeTune (作者: Frieve-A) の公式ドキュメント (MIT License) を mImageViewer 同梱版に合わせて転載・一部修正したものです。

Phase Select EQ

mImageViewer の音響調整は左右2チャンネルで処理します。Spatial Mapper の Center Extract、5.1 Upmix、7.1.4 Upmix など、3チャンネル以上のバスを必要とする操作や構成例は使用できません。以下の説明では、ステレオで使用できる設定を選んでください。

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Phase Select EQは、周波数、左右の絶対位相差、左右のレベルバランスの3つで同時に選んだステレオの周波数成分をブーストまたはカットします。左右のチャンネルに同じ正のゲイン倍率をかけるため、位相を回転させたり変えたりせずに、狙った空間成分のレベルだけを調整します。通常の周波数だけを基準にするEQでは、中央のボーカルや楽器と、同じ周波数帯にある左右に広がった音や片側に振られた音を分けられない場合に使います。

独立した5つのBandを使用でき、各Bandには、Gainがそのまま適用される内側の Core と、倍率が100%へ滑らかに移行する外側の Transition があります。重なったBandのゲインは乗算されるため、複数のブーストを重ねると0 dBFSを超えることがあります。十分なヘッドルームを確保し、バイパスと比較してください。Phase Select EQはFFT解析によるレイテンシー(48 kHzで5,120サンプル、約106.7 ms。44.1 kHzでは約116.1 ms)を加えます。この遅延は 総遅延 に含まれて表示され、リアルタイムモニタリングや映像との同期に影響する場合があります。

音質調整ガイド

  1. 左右に広がった高域のギラつきを抑える: 4~12 kHz、Phase 90~180°付近にBandを設定し、Gainを70~90%、Transitionを広めにします。中央の細かな音はそのままに、逆相に近い高域上部の耳障りな成分を和らげます。

  2. 中央のボーカルに存在感を加える: 1~4 kHz、Phase 0~30°(またはBalance -17~+17%)付近にBandを設定し、Gainを110~125%にします。左右に広がった響きはブーストせずに、中央付近の中域を前に出します。

  3. 拡散した低中域の響きを整える: 150~600 Hz、Phase 60~150°付近にBandを設定し、Gainを80~90%にします。中央の低音やスネアの胴鳴りを保ちながら、左右に広がった低中域のこもりをすっきりさせます。

  4. 片側に強く振られた楽器を抑える: Balance 表示で -100~-70%(左)または +70~+100%(右)を選び、片側だけの成分が現れる-180°と+180°を含むように、Phase Coreを150~180°にします(Balanceだけで選ぶ場合は0~180°)。楽器に合わせて周波数範囲を絞り、Gainを70~90%に下げます。

これらの位相範囲は典型的な傾向であり、音源の位置を固定的に示すものではありません。ドットが実際に現れる場所を見ながら少しずつ調整し、ヘッドホンとスピーカーの両方で結果を確認してください。

パラメータ

選択マップの見方

Balanceの目盛りはよく使われるチャンネル比に対応しています。左右のレベル差のおおよその値を参考として示します。

Balance0%±17%±33%±60%±82%±100%
L/Rレベル差0 dB±3 dB±6 dB±12 dB±20 dB片側のみ