Rhythm Analyzer
音楽のテンポを求め、ドラムや楽器の発音がどこに来ているか、各パートがどれだけ早めや遅めに演奏されているかを 1 拍ずつ表示します。Metronome Click をオンにしない限り、音は変えません。曲の BPM を調べる、スウィングを測る、スネアがビートより後ろにあるかを見る、ドラムのフィルインや展開の変わり目を見つける、といった使い方ができます。
活用ガイド
テンポを確かめる:ビートが一定の曲を再生します。確定した BPM と adopted の線は音から約 1~2 秒遅れて現れ、LOCKED はランプとクリックが拍を刻んでいる状態を示します。感じるテンポの倍や半分にロックした場合は、×½、×2、strongest を見比べます。
クリック音も再生・配信される:Metronome Click がオンのときはクリック音が mImageViewer の再生音とリモート配信にも加わります。解析結果を見るだけならオフにしてください。
倍テンポ・半テンポのロックを直す:ゆったりしたバラードが倍のテンポでロックしたら Max BPM をその値より下げ、速い曲が半分のテンポでロックしたら Min BPM をその値より上げます。
グルーヴと細かなタイミングを読む:打ち込みのビートでは点がレーンの中央近くに並び、jitter は 0 ms 近くになります。スネアがキックより常に 15 ms 遅れていると、2 拍目と 4 拍目で Mid の点がレーンの中央より上に並び、Beat lens には +15 の印が出ます。
スウィングを読む:swing は裏拍の遅れの比率を示します(1.00:1 がイーブン、2.00:1 が 3 連符のシャッフル)。スウィングするグルーヴでは、裏拍の発音が Beat lens の & ではなく ⅔ の列に集まります。
フィルインや展開の変わり目を見つける:1~2 サイクル前の同じ拍位置では鳴っていなかった発音にリング(◎)が付くため、Echo rows でドラムのフィルインやセクションの切り替わりが目立ちます。
searching と表示されたとき:新しい拍の点滅とクリックは止まりますが、解析は続きます。テンポ、Timing lanes、Beat lens は表示されたままで、確信度が下がるにつれて薄くなります。無音になると現在の拍の読み取り値と Tempogram の列が消え、音が戻ると解析を再開します。
パラメーター
Min BPM(40~192、初期値 40)/ Max BPM(50~240、初期値 240)- テンポを探す範囲です(Max BPM は Min BPM の 1.25 倍以上に保たれ、どちらかを変えると解析をやり直します)。
Metronome Click(初期値オフ)- 検出した拍ごとに、−10 dBFS の短いクリック音をチャンネル 1 と 2(モノラルではチャンネル 1)に混ぜます。他のチャンネルは変わりません。
Span (beats)(4、6、8、12、16、初期値 8)- Timing lanes と Echo rows の各行に表示する拍数です(例:4/4 拍子の 2 小節なら 8、3/4 拍子の 2 小節なら 6)。
Tempogram、Timing lanes、Echo rows、Beat lens - 各表示パネルの表示・非表示を切り替えます(Timing lanes と Beat lens は初期状態でオン。パネルを隠しても解析は止まりません)。
表示ガイド
横長の画面では Beat lens が Timing lanes の右に置かれ、縦長の画面ではすべてのパネルが縦に並びます。発音は High(ハイハット、シンバル)、Mid(スネア、ボーカル、楽器)、Low(キック、ベース)の行に分けて表示されます。
ヘッダー:拍に合わせて光るランプ(確信度が低いほど弱く、searching 中は白抜き)、確定した BPM(LOCKED または searching)、×½、×2、Tempogram の strongest 候補、swing 比(直近 32 拍から算出)、jitter(平均位置まわりの発音の典型的なばらつき、ms)、記号の凡例を表示します。まだ得られない値は — と表示されます。
Tempogram:テンポの有力さを直近 20 秒分表示します。Time は左から右へ進み、Tempo (BPM) は 30~480 の対数目盛りです。実線の adopted テンポの線と、破線の ×2 / ×½ の線を重ねます。明るさは各テンポの相対的な有力さを示すもので、そのテンポが正しい確率ではありません。
Timing lanes:直近 N 拍(Span (beats)。キャプションは Last N beats)の発音を表示します。点が大きいほど確かな発音で、最新の位置は暫定値として約 1~2 秒後に確定します。縦の棒の高さは、最も近い 16 分音符または 3 連符のグリッドに対する細かなタイミングを、直前 16 拍の典型的なタイミングと比べて示します(点線のガイドが +20 / −20 ms。中央より上は遅れ、下は早め。±30 ms を超える発音はレーンの端にとどまります)。白抜きの円(○)はタイミングが得られない発音(レーンの中央に表示)、網掛けはタイミング解析がない期間、リング(◎)は 1~2 サイクル前と比べて新しい発音、縦の破線は拍グリッドの合わせ直しを示します。
Echo rows:過去の N 拍のサイクルを、新しいものを上にして縦に積み重ねるので、繰り返す小節のパターンは列にそろい、フィルインや変化が目立ちます。Cycles ago は行に 1 から番号を振ります。Timing lanes を隠しているときは、最上段が現在のサイクル(0)です。各発音は帯域を示しますが、タイミングは示しません。
Beat lens:確定した直近 32 拍について、拍内の位置(1、e、&、a、⅓、⅔)ごとに各帯域が平均してどれだけ早め(印が左)または遅め(印が右)に演奏されているか(±30 ms のスケール)とそのばらつき(網掛けのバー、標準偏差の ±1 倍)をまとめます。ずれはアンサンブル全体に対する相対値で、印が不透明なほどその位置で頻繁に演奏されています。表示には 4 回以上の発音が必要で、3 ms 以上のずれにはラベルが付きます。拍の解析が得られるまでは waiting for a steady beat と表示されます。
確信度:表示が暗いのは解析の確信度が低いことを示し、演奏が揺れていることを示すものではありません。
曲の切り替えによる自動再解析は独立版 EffeTune のプレーヤー向けの説明です。mImageViewer の同梱版では、曲を切り替えて解析をやり直したいときに Reset ボタンを押してください。表示を消去して解析を最初からやり直します。
ビジュアル表示
表示にマウスを重ねるか、タッチしてなぞると値を読み取れます。Timing lanes と Echo rows では最も近い発音の何拍前か・帯域・タイミング(得られないときは —)、Tempogram ではテンポ・Tempo support・Adopted のテンポ、Beat lens では各帯域のずれとばらつきを表示します。
制限事項
ルバートのある演奏、クラシック、ピアノ独奏、アンビエントやビートのない部分では、テンポと拍の追跡が不確かになります。拍が、感じるテンポの 2 倍、半分、2/3、1.5 倍、または裏拍にロックすることもあります(範囲を絞るには Min BPM / Max BPM を使います)。LOCKED は拍が正しいことを保証するものではありません。
テンポが連続的に変わると拍の追従が少し遅れるため、クリックがわずかに早く、または遅くなることがあります。
音の密集したミックスやノイズの多い録音では、Mid と High のレーンに余分な点が出たり、Low のレーンで低いピアノの音を一部取りこぼしたりします。
追跡するのは拍で、小節線や拍子は追跡しません(1 拍目は判別しません)。
対応サンプルレート:8、11.025、16、22.05、24、32、44.1、48、88.2、96、176.4、192、352.8、384 kHz。それ以外のレートでは音声はそのまま通過しますが、解析とクリックは使えません。