この説明は EffeTune (作者: Frieve-A) の公式ドキュメント (MIT License) を mImageViewer 同梱版に合わせて転載・一部修正したものです。

Crosstalk Cancellation

mImageViewer の音響調整は左右2チャンネルで処理します。Spatial Mapper の Center Extract、5.1 Upmix、7.1.4 Upmix など、3チャンネル以上のバスを必要とする操作や構成例は使用できません。以下の説明では、ステレオで使用できる設定を選んでください。

カテゴリの説明とプラグイン一覧

以下のマイク測定はデスクトップ版 EffeTune で行います。mImageViewer の EffeTune 画面には測定機能がありません。測定JSONの取り込みは Room EQ の Import ボタンで行い、保存した測定をここで選択します。

Crosstalk Cancellationは、耳元で測定した応答を使い、各ステレオスピーカーの音が反対側の耳へ届く成分を低減します。測定した1か所で2本のステレオスピーカーを聴くときに、より明瞭でバイノーラルに近い定位を得るための機能です。ヘッドホンやモノラル再生には使用しません。

Crossfeed Filter はヘッドホン用にスピーカーらしいクロストークを少し加えるのに対し、Crosstalk Cancellationはスピーカー再生で測定済みのクロストークを減らします。

測定と割り当て

  1. マイクを左耳位置に置き、左・右スピーカー出力を選んで1回測定します。測定の左チャンネルを LL: L Speaker → Left Ear、右チャンネルを RL: R Speaker → Left Ear に割り当てます。

  2. マイクを右耳位置へ移して同じ2出力測定を行います。左チャンネルを LR: L Speaker → Right Ear、右チャンネルを RR: R Speaker → Right Ear に割り当てます。

  3. 同じスピーカー配置・聴取位置で作成した単一ポイント測定を使い、各スロットには異なる測定チャンネルを指定します。

まずは Taps 4096、Regularization 50%、Max Gain 12 dB、Freq Low 200 Hz、Freq High 6000 Hz、Direct Window 8 ms、Strength 70%、Output Gain 0 dB、Latency 128 samplesの既定値から始めます。測定位置に座ってバイパスと比較し、少しずつ調整してください。

パラメーター

ステータスと遅延

最初は Assign all four measurements to begin. と表示されます。設計中は進行状況、準備完了時は最大フィルターゲインが表示されます。テール警告は Taps または Regularization を上げる目安です。Direct Window が実効低域を上げたという警告は、選んだ窓が短すぎて指定した低域を使えないことを示します。

割り当てた測定が見つからない場合は選び直します。フィルターを準備できない場合は Taps を減らすか Latency を上げてください。4つの適切な測定が割り当てられ、フィルターの準備が完了するまでは音をそのまま通し、処理遅延も加わりません。

準備完了後の総遅延は、選んだ Latency とフィルターのモデル化遅延の合計です。アプリの通常のパイプライン遅延補償が適用されます。リアルタイムモニタリングや映像同期では Total Delay を確認してください。Crosstalk Cancellationにはグラフなどの可視化はありません。