この説明は EffeTune (作者: Frieve-A) の公式ドキュメント (MIT License) を mImageViewer 同梱版に合わせて転載・一部修正したものです。

Spatial Mapper

mImageViewer の音響調整は左右2チャンネルで処理します。Spatial Mapper の Center Extract、5.1 Upmix、7.1.4 Upmix など、3チャンネル以上のバスを必要とする操作や構成例は使用できません。以下の説明では、ステレオで使用できる設定を選んでください。

カテゴリの説明とプラグイン一覧

Spatial Mapperは、周波数帯域ごとに入力チャンネル間の関係を解析し、音をDirect、Diffuse、Residualの3成分へ連続的に分けて、現在のチャンネルバス内で成分ごとにルーティングします。輪郭のはっきりした音を前方に保つ、残響をサラウンドやハイトチャンネルへ送る、センター成分やアンビエンスを抽出する、ステレオ幅を変える、といった用途に使えます。既定のTransparentプリセットは元のチャンネル配置を保ちます。

Directは各帯域で支配的な相関の強い音、Diffuseは相関が弱く広がった音、Residualはどちらにも完全には割り当てられない音です。成分は連続的に分かれるため、設定を変えても音が経路間で急に切り替わることはありません。

Spatial Mapperでは周波数解析による遅延が発生します。EffeTuneはこの遅延をTotal Delayに含めて表示します。リアルタイムモニターや映像との同期では、この値を確認してください。

システムプリセット

エフェクトのヘッダーにあるEffect Presetsから、用途に合う初期設定を選べます。

ルーティンググリッドの見方と操作

Component RoutingでDirect、Diffuse、Residualのいずれかのタブを選びます。列は解析する入力チャンネル、行は出力バスのチャンネルです。各セルの小さなスライダーか数値入力欄で、-1.00〜+1.00のリニアゲインを0.01刻みで調整します。0は接続なし、+1.00は正極性でそのまま送出、負値は極性を反転して送出することを表し、負値は赤色で表示されます。中間の値では比例してレベルが下がります。

経路が設定された出力行では、元のバスチャンネルがマッピング結果に置き換わります。Input Channelsの範囲内にある出力チャンネルは、どの成分もその行へ送られなければ無音になります。範囲外でどの成分も書き込まないチャンネルは、遅延をそろえたまま通過します。

音質調整ガイド

  1. 中央の音を大きく動かさずにステレオを広げる

    • Stereo Enhanceから始めます。

    • 広がりの対象をResidualへ多く残したいときだけ、DirectnessまたはDiffuse Extractionを下げます。

    • Transparentと比較し、中央定位が弱くなる、またはモノラル再生で音が失われすぎる場合は変化量を抑えます。

  2. ステレオからセンターチャンネルを作る

    • 3チャンネル以上のバスでCenter Extractを選びます。

    • DirectnessとSeparationを上げると、相関の強い音がDirectへ集まりやすくなります。

    • ボーカルなど中央の音が安定し、広がった残響が主に左右へ残るよう調整します。

  3. ステレオをサラウンドやハイトチャンネルへ広げる

    • バスを上記のチャンネル順に設定し、5.1 Upmixまたは7.1.4 Upmixを選びます。

    • Diffuse Extractionで、サラウンドやハイトへ送る広がった音の量を調整します。

    • プリセットはLFE信号を生成しません。必要なら別途ベースマネジメントを行います。

  4. アンビエンスを抽出する

    • Ambience Extractから始めます。

    • Diffuse Extractionを上げて拡散音の抽出を強め、Phase Sensitivityで逆位相がDirect判定をどの程度弱めるかを調整します。

パラメーター