この説明は EffeTune (作者: Frieve-A) の公式ドキュメント (MIT License) を mImageViewer 同梱版に合わせて転載・一部修正したものです。

SW Radio Simulator

カテゴリの説明とプラグイン一覧

SW Radio Simulatorは、送信処理とAM変調または単側波帯変調、深い周波数選択性フェージングを伴う電離層伝搬、空電と同一チャンネルの混信局、包絡線検波・同期検波・BFO検波とAGCを備えた狭帯域の通信型受信機、ラジオ用スピーカーまでをモデル化した短波チェーンに音楽を通します。遠くの国際放送を短波受信機で受けたときの音 — 狭くこもった音色、電離層とともに浮き沈みする音量、近い周波数の局が生むホイッスル — を音楽に与えるときに使います。ModeをUSBまたはLSBにすると同じチェーンが通信型受信機になり、同調が正確でないと音全体が同じHzだけずれて、鼻にかかった非調和な響きになります。

このエフェクトのリアルタイム処理に対応した環境が必要です。処理を利用できない環境では音声は変化せず、HUDにエフェクトを利用できないことが表示されます。

AM・FM・加算型Lo-Fiエフェクトとの違い

サウンドキャラクターガイド

システムプリセット

エフェクトヘッダーのエフェクトプリセットをクリックすると、短波受信の代表的な場面をまとめて試せます。

パラメータ

Station

Propagation

Tuning

Receiver

Output

HUDの読み方

推奨設定

  1. 遠距離の国際放送

    • TX Bandwidth: 4.5 kHz、Mod Depth: 90%、Signal: -15 dB、Fading: 55%、Fading Speed: 0.5 Hz、Delay Spread: 1.4 ms、Static: 2/s

    • Interference: -47 dB、Interf. Offset: 1.0 kHz、Tuning: 0 kHz、IF Bandwidth: 6.0 kHz、Detector: Envelope、AGC Speed: Fast、Hum: -80 dB、Speaker: Small、Mix: 100%

    • 短波の日常的な音です。狭く、絶えずフェードし、ときどき空電が入り、かすかにホイッスルが聞こえます。

  2. 夜間バンドの深いフェード

    • Signal: -30 dB、Fading: 100%、Fading Speed: 0.3 Hz、Delay Spread: 5.0 ms、Static: 10/s

    • IF Bandwidth: 4.0 kHz、Detector: Envelope、AGC Speed: Slow、Detector RC: 150 µs、Speaker: Small、Mix: 100%

    • 長く深い浮き沈みが続き、フェードの底で音が水っぽく歪み、信号が戻るときのAGCポンピングがはっきり聞こえます。

  3. 混み合ったバンド

    • Signal: -20 dB、Fading: 60%、Fading Speed: 0.5 Hz、Static: 8/s、Interference: -18 dB、Interf. Offset: 0.8 kHz

    • Tuning: +0.3 kHz、IF Bandwidth: 4.0 kHz、AGC Speed: Mid、Speaker: Small、Mix: 100%

    • 番組の上に持続するヘテロダインのホイッスルが乗ります。Interf. Offsetで音の高さが、Tuningで音量が変わります。

  4. 同期検波

    • 「夜間バンドの深いフェード」からDetectorをSynchronousに変更

    • 深いフェード自体は残りますが、フェードの底での歪みが大きく減り、番組が聞き取りやすくなります。ロックを保つためTuningは±1 kHz程度に収め、Envelopeと聴き比べると検波方式の違いが分かります。

  5. 極域のフラッター

    • Signal: -25 dB、Fading: 90%、Fading Speed: 6 Hz、Delay Spread: 3.0 ms、Static: 5/s

    • IF Bandwidth: 5.0 kHz、Detector: Envelope、AGC Speed: Fast、Speaker: Small、Mix: 100%

    • ゆっくりした浮き沈みではなく、擾乱時や極域を通る経路のような速い明滅になります。

  6. 単側波帯の局

    • Mode: USB、Tuning: 0 kHz、BFO Offset: 0 Hz、TX Bandwidth: 3.0 kHz、IF Bandwidth: 6.0 kHz

    • Signal: -20 dB、Fading: 55%、Fading Speed: 0.5 Hz、Static: 2/s、AGC Speed: Fast、Speaker: Small、Output Gain: 0 dB、Mix: 100%

    • 同調の合った、狭く乾いた通信音になり、音の切れ目でAGCが息をします。もともとAM局と近い音量になるため、追加のトリムは不要です。

  7. 同調をずらしたドナルドダック声

    • 「単側波帯の局」からBFO Offsetを-150 Hzに変更

    • すべての成分が150 Hzずつ上へ動くため倍音の並びが崩れ、声や楽器が鼻にかかった非調和な響きになります。同じ設定のままModeをLSBにすると今度は150 Hzずつ下へ動きます。もっと大きくずらしたい場合はTuningを使います。